のびのび、かるがる

旅と食べもの、健康とライフスタイル、自分アップデート。モットーは「のびのび、かるがる」

ヒモは世界を救う

記念すべき第1回目の記事がこれでいいのか一瞬悩みましたが、

私の中で非常にタイムリーな話なので、ヒモ考でいかせていただきます。

 

昨日まで、ドイツ人親子、スペイン人ヒモ、私(日本人)

というメンバーで10日間の旅をしてきました。

東京、京都、直島という長旅です。

この度のスポンサーであるドイツ人父が

私のクライアントだったため、娘&ヒモを携えての

プライベート旅行に同行してきました。

 

メンバー紹介いかせていただきます。以下、仮称

父:ベン(70歳:著名なビジネスマン)

娘:クラウディア(35歳:ドラ娘。ファッション関係)

ヒモ:マヌエル(38歳:左官屋)

 

ベンは、彼と一度でも一緒に仕事をした人は

誰もがファンになるようなチャーミングさと

温かさをもった人なのですが、クラウディアは

事前のメールやスカイプでの軽いやりとりの時から

ちょっと不安がありました。

なんというか、天真爛漫ながら失礼な感じ。

自分のやりたいことを押し通すワガママな雰囲気が

ぷんぷんと漂っていました。

実際に会ってみてその通りだったのですが、

まあそれは想定内ということで、今回私が興味を

もったのが、そのボーイフレンドであるマヌエルでした。

 

マヌエルの事前情報はなく、ベンからは

「クラウディアの友達が1名同行する」とだけ聞いていました。

男性であることも直前に知りました。

 

で、マヌエルですが、 

ドイツ2年目のスペイン人で、時々肉体労働をしているとのこと。

シングルマザーで5歳の息子がいるクラウディアの家に

半年前から居候中。

ちなみに、クラウディアは都心の一等地にある

ベンが買ってくれた庭付きの家に住んでいます。

マヌエルは自分の仕事に加え、家事全般と

クラウディアの息子の世話をしているそう。

実はマヌエルにも2歳になる娘がスペインにいて、

毎月飛行機で会いに行っているとのことでした。

 

このマヌエル、はっきりいって「旅の癒し」でした。

彼がいたから、今回の旅が崩壊せずに最後まで

続けられたといっても過言ではありません。

ヒモでい続けるのって、実力がないとできません。

女性の扱いがうまいとか、そんなことより

人間力が重要なんだということを、今回実感しました。

 

もちろん、一口にヒモといってもいろんなタイプがいるとは

思いますが、今回は「女性の味方であるヒモ」とでも定義して

おきましょうか。

記憶がフレッシュなうちに、

マヌエルから学んだ、ヒモがヒモであり続けられる理由

について考察したいと思います。

 

1)まず、イケメン

はい、顔がいいです。これ、ヒモとして重要。

顔がいいだけでなく、180cm以上の長身で、日々の肉体労働で鍛えた筋肉があります。

姿かたちが美しいと、たいていのことが許されますよね。ぼんやりたっているだけでも美しい。目の保養です。

 

2)包容力がある

とにかく、ゆとりがあるんです。

 怒らない、余裕がある、安定感がある。

クラウディアが突然キレても、予定を次々変更してみんなを

振り回しても、どっしりと構えています。

イライラもしないし、オロオロもしない。

でも、誰かがテンパっていると、

「大丈夫だよ、何かあれば僕も協力するよ」と

応援を惜しまない。私も何度も助けられました。

 

3)女性を尊重する

ヒモだから当たり前といってしまえばそれまでですが、

常に女性を立てます。自分はあくまでも女性のサポート係であり

引き立て役ということを絶対に忘れません。

席につくのも自分が一番最後、何かを受け取るのも最後だし

写真はどんどん撮ってあげる。でも、しもべではなく、王子様な雰囲気。

一緒にいて「大切にされている」という気分になります。

 

4)堂々としている

これ、実はヒモとして一番大事な要素なんだと思いました。

とにかく、卑屈なところが全くない。

やさしいし、立場もよくわきまえているけど

常に堂々としているんです。

今回の旅で彼は1銭もお金を使わなかったのですが

(水さえベンかクラウディアが買う)、

「ごちそうになっちゃってすいませーん」

みたいな言動はゼロでした。

「こんな経験ができてうれしい。ありがとう」

と感謝の気持ちを伝える場面は見ましたが、

それも素直な言葉であり、卑屈さ、おごり、いやらしさ、

どれもゼロ。みていて、すがすがしいんです。

「ごちそうさせてやってる」でもなく

「ごちそうしてもらってる」でもなく、

ただ、ニュートラル。

お金を払っている側の気持ちを変に刺激しないので

この姿勢は学びたいと思いました。

 

※長くなったんで、次回に続きます。