のびのび、かるがる

旅と食べもの、健康とライフスタイル、自分アップデート。モットーは「のびのび、かるがる」

ヒモは世界を救う(2)

マヌエル(スペイン人のヒモ)のすばらしさを語り続けます。

前半はこちら

 

彼、とにかくやさしいんです。

いつも笑顔で、歩いているだけで増えていく

山のようなクラウディアの荷物を運び、

足が悪いベンのサポートもして、

付き人的な立ち位置の私にも気を遣ってくれます。

でも、どれも無理してない。さらりとやっていて、悲壮感もない。

そんなだから、「部屋くらい、いくら使って構わないんで、

むしろそばにいてくれませんか?」という気分に私までなりました。

クラウディアほどの財力ないけど。

 

クラウディアは「マニエル大好き!」という感じでしたが、

正直マニエルは「クラウディアを大事にしてるよ」という雰囲気で、

大好きとはちょっと違うのかなという印象を受けました。

彼にとってクラウディアと付き合うことは、知り合いもおらず、

生活基盤もないドイツで暮らしていくための手段の一つなのかも

しれないですね。 ヒモのスキルとしては、

包容力がある、卑屈にならない、などに加えて、

「女性にのめりこまない」

というのもあると思いました。

あと、「嫌いじゃなければ一緒に居れる」というのも。

ストライクゾーンが広くて、どんな女性でも魅力を発見して

愛でてあげられるっていうスキルは、ヒモとして

とても重要な気がします。

 

さらに、お金にはシビア。

自分が払わないことは徹底しています。

私がみんなの電車賃を払おうとしたら

「それはベンかクラウディアが払うものだから」っていって、

ベンから財布を借りてきてくれました(笑)

それくらい徹底してるのに、爽やかなんですよね。

それはやっぱり堂々としているからだと思います。

 

マニエルのような男性って女性を幸せにしますよね。

女性がお金を払ってでもそばにいてほしくなる男性。

ベースとして、女性にやさしく、包容力がある。

お金は払ってもらうが卑屈でない。

そして、相手を否定せず、聞き役に徹することができる。

自分の役割を素早く察知できる。

すべてにおいて、計算づくでなく、自然体。

マヌエルにおいては、さらに料理も上手で、掃除洗濯もこなすし、

子供好き、見栄えもいい。

ちょっと財力のある女性なら(財力がなくても!)

家政婦を雇うより、(多少薄くても)愛情付きで自分を大切に

してくれる人を養う(=お金を払う)方がいいって思いますよね。

 

 もともとヒモについてネガティブなイメージはありませんでしたが、

マヌエルと数日をともにしたことで、

「やっぱりヒモは女性を元気にするな」と

さらにイメージアップしました。

女性と元気にする=世界を元気にする。

ヒモは、世界を救いますね。